【5月21日 AFP】前週のイタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2019)で今季初タイトルにして通算9度目の大会制覇を果たした男子テニスのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が、連覇を目指す全仏オープンテニス(French Open 2019)のクレーコートでボールを打つことが待ちきれないと語った。

 19日に行われたイタリア国際の決勝で世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を6-0、4-6、6-1で破り、通算34回目のマスターズ1000(ATP Masters 1000)優勝を果たしたナダルは、最大のライバルである王者にローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)の「優勝の大本命」と言わしめた。

 仏パリで通算12個目のトロフィー獲得を目指している32歳のナダルは、「いつも通り、余裕をもって乗り込むつもりだ」とすると、「いつものルーティンを繰り返していく。現地入りし、感触を確かめるのが待ちきれない。新しくなったローラン・ギャロスのスタジアムを見て、雰囲気を味わいたい」と改修されたコート・フィリップ・シャトリエ(Court Philippe-Chatrier)についても言及した。

「写真を見たけど素晴らしい。屋根は開いたままで、閉まっていない。別のスタジアムに生まれ変わっているけれど、雰囲気に関してはそれほど違いはないと思う」「今年も特に変わりはない。風向きはいつもと同じだろうし、コートも以前と同様に大きい」

 得意のクレーコートで今季初タイトルを飾ったことが、大きな追い風になっているナダルは、「四大大会(グランドスラム)を控えた最後の大会で、このレベルに到達できてうれしい」「だけどいつも通り、今はグランドスラムのことは話したくないし、過去にもそうしたことはない。重要なタイトルに向けて、今は前進あるのみだ」と語った。(c)AFP/Emmeline MOORE