【5月10日 AFP】テニス、マドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2019)は9日、男子シングルス3回戦が行われ、大会第4シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は、第15シードのガエル・モンフィス(Gael Monfils、フランス)に2本のマッチポイントを握られながらも6-0、4-6、7-6(7-3)で勝利を収め、記念すべきキャリア通算1200勝目を挙げた。

 3年ぶりにクレーコート大会に復帰し、同サーフェスでプレーするのは2019年シーズンではこれがわずか2試合目となっているフェデラーは、モンフィスに2時間の激闘を強いられ、てこずりながらの勝利になったと認めた。

 第1セットは1ゲームも与えずに18分間で制し、最終セットはゲームカウント1-4から巻き返してタイブレークで相手を圧倒したフェデラーは、風が吹きすさぶ厳しいコンディションの中で、勝負の行方は最後まで分からない難しい試合になったとし、「第2セットは終盤に5ゲームを連取される厳しい状況に直面し、第3セットに持ち込まれてしまった」「とにかく食い下がり、(最終セットはタイブレークに持ち込むべく)相手のマッチポイントを2本しのいだ」と振り返った。

「かなり精神的に消耗した。勝ち進むことができた今、この勝利をすごく喜んでいる」「この試合はたくさんの情報を与えてくれた。風やいろいろな影響があると、クレーコートがいかにトリッキーであるか分かった。だけど、とにかく難しいバウンドやその他の球も打ち返し、前向きなテニスをするように心掛けた」

 四大大会(グランドスラム)通算20勝を誇るフェデラーは次戦、バルセロナ・オープン(Barcelona Open Banc Sabadell 2019)の覇者で第5シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)と準決勝進出を懸けて対戦する。(c)AFP