【5月10日 AFP】交流サイト(SNS)最大手、米フェイスブック(Facebook)共同創設者のクリス・ヒューズ(Chris Hughes)氏は9日、米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)への寄稿で、フェイスブックは解体されるべきと呼び掛けた。マーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)最高経営責任者(CEO)の影響力が大きくなりすぎていることに警鐘を鳴らした。

 ヒューズ氏とザッカーバーグ氏はハーバード大学(Harvard University)の学生だった2004年、大学寮の一室で共にフェイスブックを創設した。ヒューズ氏は10年以上前にフェイスブックを退社している。

 ヒューズ氏は寄稿の中で「フェイスブックを解体する時が来た」と述べた。ザッカーバーグ氏は「成長を重視しクリック数を優先したため安全性や礼節をおろそかにした」と指摘、同氏の世界的な影響力が「圧倒的」になったと警告した。

 タイムズ紙の記事には大学内での交流手段としてフェイスブックを立ち上げた頃の、初々しい表情の2人の写真が掲載されている。

 ヒューズ氏はフェイスブックがソーシャルメディア分野で優位に立つため競合他社のすべてを買収あるいはまねたと非難。投資家はライバル企業がフェイスブックと長くは競争できないとわかり、競合他社への投資に消極的になったとの見解を示した。

 同氏はザッカーバーグ氏について「起業家精神を締め出し、消費者の選択肢を制限する巨大なものを生み出した」と述べた。(c)AFP