アーセナルがEL決勝へ、オーバメヤンのハットでバレンシア下す
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【5月10日 AFP】サッカーヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2018-19)は9日、準決勝第2戦が各地で行われ、アーセナル(Arsenal)はピエール・エメリク・オーバメヤン(Pierre-Emerick Aubameyang)のハットトリックなどでバレンシア(Valencia CF)に4-2で勝利し、2戦合計スコア7-3で決勝進出を決めた。
第1戦を1-3で落としたバレンシアはケヴィン・ガメイロ(Kevin Gameiro)が先制点を挙げ、本拠地メスタージャ・スタジアム(Mestalla Stadium)で最高のスタートを切るも、オーバメヤンとアレクサンドレ・ラカゼット(Alexandre Lacazette)に得点を許し、逆転のためには残り40分で4点が必要となった。
バレンシアはその後、ガメイロがもう1点をマークし反撃ののろしを上げるも、オーバメヤンに2ゴールを許しハットトリックを決められた。
この結果、29日にアゼルバイジャン・バクーで行われる決勝のカードは、アーセナルとチェルシー(Chelsea)によるロンドンダービーとなった。
今季は欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)でもリバプール(Liverpool FC)とトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)が大逆転の末決勝に進んでおり、両大会のファイナリストがすべてイングランド勢になるのは今回が初めて。
またヨーロッパリーグの決勝進出が決まったことで、アーセナルはチャンピオンズリーグ出場権獲得の望みはつないだ。
アーセナルがリーグ戦で同出場権を獲得するには、今週末の最終節で勝ち点3差、得失点8差をつけられている4位トッテナムを追い抜く必要があるため、現実的に考えればこのヨーロッパリーグ決勝が最後のチャンスとなる。
アーセナルのウナイ・エメリ(Unai Emery)監督は、「リーグ戦ではチャンピオンズリーグの出場権を獲得できなかったが、ヨーロッパリーグはもう一つの道だ」「われわれの目標がチャンピオンズリーグの出場権獲得であることは明らかだが、優勝が懸かっている。簡単にはいかないだろう」とコメントした。
スペイン1部リーグで4位ヘタフェ(Getafe CF)に3ポイント差をつけられているバレンシアも、来季のチャンピオンズリーグ出場権を目指す上でこのヨーロッパリーグを頼りにしてきた。同リーグはあと2試合を残しており、ヘタフェは12日に戦意を失っているFCバルセロナ(FC Barcelona)との試合を控えている。
普段であればアウェーで不安定な戦いを見せることが多いものの、この日のアーセナルは難なくその弱さを払拭(ふっしょく)し、今季ゴール数の合計が48得点になったオーバメヤンとラカゼットは、自分たちがチャンピオンズリーグに次ぐこの大会で最上級の攻撃ユニットであることを証明した。
ラカゼットは英BTスポーツ(BT Sport)に、「きょうのオーバ(オーバメヤンの愛称)は信じられないようなパフォーマンスを見せた」と話した。
一方、バレンシアのマルセリーノ・ガルシア・トラル(Marcelino Garcia Toral)監督は、「おめでとう、アーセナル」「彼らのパンチ力が上回っていた」と語った。(c)AFP