【5月9日 AFP】ロシア・モスクワの裁判所は8日、サッカー元ロシア代表のパベル・ママエフ(Pavel Mamaev)被告とアレクサンドル・ココーリン(Alexander Kokorin)被告に対し、酒に酔って暴行した罪で実刑判決を言い渡した。

 ママエフ被告に禁錮1年5月が、ココーリン被告に禁錮1年6月が言い渡されたほか、ココーリン被告のきょうだいら別の2人にも同様の判決が下された。

 ママエフ被告とココーリン被告はすでに約7か月間勾留されており、この期間は刑期から差し引かれる。

 ココーリン被告の弁護士は記者団に、期限である10日間以内に「必ず控訴する」と明かし、今回の判決は被害者の証言だけを根拠にしたと主張。「われわれは裁判所が情状酌量し、より短い刑期の判決を下すと思っていた」「しかし、裁判所は一切情状酌量しなかった。検察からの求刑通りに判決を言い渡した」と続けた。

 同国プレミアリーグのFCクラスノダール(FC Krasnodar)に所属するMFママエフ被告とFCゼニト(FC Zenit)でプレーするFWココーリン被告は2018年10月、モスクワ市内の高級カフェで官僚2人に酒に酔った状態で襲い掛かった。

 被害者の一人である韓国系のデニス・パク(Denis Pak)さんは食事中に椅子で殴られていた。また、両被告は駐車場でテレビキャスターを務める女性の運転手に暴行を加えて入院させており、この件でも捜査が行われている。(c)AFP