【5月5日 AFP】4日に開催される「カネロ」ことサウル・アルバレス(Saul Alvarez、メキシコ)とダニエル・ジェイコブス(Daniel Jacobs、米国)のボクシングWBC、WBAスーパー、IBF世界ミドル級3団体統一戦に先立って行われた試合当日の計量で、IBF王者のジェイコブスが計量をパスできなかった。しかし試合は統一戦として行われると、米スポーツチャンネルのESPNが報じた。

 両選手は前日計量をアルバレスが159.5ポンド(約72.3キロ)、ジェイコブスが160ポンド(約72.5キロ)ちょうどでミドル級の制限をクリア。ところがジェイコブスに体格面での優位がある中で、アルバレスが契約の条項にあると強調していた制限170ポンド(約77.1キロ)の当日計量では、アルバレスが169ポンド(約76.6キロ)でクリアしたのに対し、ジェイコブスが173.6ポンド(78.7キロ)と制限を超過したという。

 試合は予定通りタイトルマッチとして行われるが、ESPNによればジェイコブスはファイトマネー1000万ドル(約11億1000万円)のうち100万ドル(約1億1100万円)を罰金として没収される。また、この試合にWBAとWBCのタイトルがかかっているアルバレスの怒りも買うものとみられる。

 アルバレスのプロモーターであるゴールデン・ボーイ・プロモーション(Golden Boy Promotions)のオスカー・デラホーヤ(Oscar De La Hoya)最高経営責任者(CEO)は「ジェイコブスは重くなって戻ってきた」「カネロとも話したが、彼は『気にしない。それでもあいつをぶっ倒す』という姿勢でいる」と話した。

「ジェイコブスが体重を増やしてきた事実が多くを物語っている。自分に自信がないということだ」

「私としては、両者ともに160ポンドをパスしている限り問題ないし、軽量ではカネロの方が強いファイターに見えた。重要なのはそこだけだ」「われわれはファイトする」 (c)AFP