【4月29日 AFP】サッカー中国代表のファビオ・カンナヴァーロ(Fabio Cannavaro)監督が28日、辞任を発表した。現役時代にイタリア代表としてW杯(World Cup)を制した同氏は、わずか2試合の指揮で職を辞することになった。

 カンナヴァーロ監督が辞任したことにより、同胞のマルチェロ・リッピ(Marcello Lippi)前監督が退任からわずか3か月で電撃復帰するという見方が強まるとみられる。

 45歳のカンナヴァーロ監督は辞任の理由について、家庭と、現在指揮を執る中国スーパーリーグ(1部)の広州恒大(Guangzhou Evergrande)での仕事に集中するためだと説明している。

 カンナヴァーロ監督は3月中旬にリッピ前監督の後任として就任し、親善大会の中国杯(2019 China Cup)が長期的な指揮官になるかどうかを見極める舞台とみられていた。

 しかし、中国はタイに0-1で敗れると、続くウズベキスタン戦も同じスコアで敗れており、そうした推測が事実だった場合は、カンナヴァーロ監督はテストに落ちたと言える。

 一方、71歳のリッピ前監督は、イランに0-3で敗れた1月の第17回アジアカップ(2019 AFC Asian Cup)準々決勝後に辞任したが、その後もカンナヴァーロ監督の相談役を務めていた。(c)AFP