【4月23日 AFP】(更新、写真追加)ルクセンブルクのジャン前大公(Grand Duke Jean)が死去した。98歳だった。前大公の息子でアンリ(Henri)大公室が23日、発表した。前大公は肺感染症のため、4月中旬から入院していた。

 1921年生まれのジャン前大公は、第2次世界大戦(World War II)では英陸軍の兵士として、ノルマンディー(Normandy)上陸作戦に参加。1964年に母親のシャルロット(Charlotte)女大公を継いで大公の座に就き、2000年に息子のアンリ大公(Grand Duke Henri)に譲位し、退位していた。

 ジャン氏が公の場に姿を見せたのは、3月末にマリア・テレサ大公妃(Grand Duchess Maria Teresa)が主催する戦場での性暴力根絶に関するフォーラムに出席したのが最後となった。

 1953年に結婚したジョゼフィーヌ・シャルロット(Josephine-Charlotte)前大公妃とは、2005年に死別している。(c)AFP