【4月21日 AFP】20日に行われたモンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2019)のシングルス準決勝でファビオ・フォニーニ(Fabio Fognini、イタリア)にまさかの黒星を喫した男子テニスのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が試合後、「練習コートに戻るのは大変だろう」と語った。

 フォニーニに敗れて自身の最多記録を更新する通算12度目の大会制覇を逃したナダルは今後、今週のバルセロナ・オープン(Barcelona Open Banc Sabadell 2019)で連覇を目指し、来月には全仏オープンテニス(French Open 2019)が控えるなかで、世界ランキング2位の座を死守する闘いが待っている。

 第2セットは一時0-5となって3本のマッチポイントを握られ、最終的に4-6、2-6で苦杯をなめたフォニーニ戦後、ナダルは「クレーでは過去14年で最悪の試合の一つだった」と振り返り、打ちひしがれた様子で「練習コートに戻るのは大変だろう」「自分にとって非常に大切な大会でチャンスを逃してしまった。悔しい」とコメントした。

 今季のナダルは膝の故障に苦しんでおり、今大会はロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)との準決勝を試合前に棄権した先月のBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2019)以来となる実戦だった。

「完璧な形でクレーコートシーズンを始められる可能性はほとんどなかった」と言うナダルは、「さえない一日だった。全くもって感覚がつかめなかった。きょうは前向きな要素を見つけるのも難しい」と話した。

 また、モンテカルロ・マスターズではギレルモ・コリア(Guillermo Coria、アルゼンチン)に勝利した2005年大会決勝以来、1ゲームも奪えずにセットを落とす寸前までいったことについては「2ゲームを取って、あれ以上に悪いスコアになることを避けられたのはラッキーだった」と認めた。

「状況を理解するため、きょうの自分のプレーはどこが悪かったか考えている」「けが明けで勝ち続けるのは簡単ではない」「ここ1年半は(けがのせいで)連続して大会をプレーできずにいる」 (c)AFP/Bill SCOTT