【4月22日 AFP】女子テニスの国別対抗戦フェドカップ(Fed Cup 2019)は21日、ワールドグループ準決勝が各地で行われ、フランスとオーストラリアが決勝進出を決めた。両国は11月にオーストラリアで激突する。

 ルーマニアと1勝1敗で2日目を迎えたフランスは、第3試合でキャロリン・ガルシア(Caroline Garcia)が7-6(8-6)、3-6、4-6で全仏オープンテニス(French Open 2018)覇者のシモナ・ハレプ(Simona Halep)に敗れ、1勝2敗とリードを許した。

 しかし、第4試合でベテランのポーリン・パーメンティア(Pauline Parmentier)が6-3、2-6、6-2でイリーナ・カメリア・ベグ(Irina-Camelia Begu)にフルセット勝ちし、試合を振り出しに戻すと、迎えた第5試合のダブルスではガルシア/クリスティーナ・ムラデノビッチ(Kristina Mladenovic)組が5-7、6-3、6-4でハレプ/モニカ・ニクレスク(Monica Niculescu)組を破った。

 今回のフランスの勝利では、ジュリアン・ベネトー(Julien Benneteau)監督の気の利いた采配が功を奏した。

 最終試合のダブルスに登場したガルシアとムラデノビッチの2人は、2016年大会から仲たがいし、ガルシアは同大会を最後にフェドカップから遠ざかっていたが、今回ベネトー監督は久々にペアを組ませた。

 ほとんど口を利かなくなっていた2人にタッグを組ませたベネトー監督は「彼女たちのことを非常に誇りに思う。前から2人をまとめたいと思っていたし、難しいことではなかった」と話した。

 一方のオーストラリアは、こちらもフルセットにもつれた最終試合のダブルスを制し、ホームのブリスベン(Brisbane)でベラルーシに3勝2敗で勝利。26年ぶりの決勝へ駒を進めた。

 オーストラリアは、第3試合に登場したアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty)が6-2、6-2でアリーナ・サバレンカ(Aryna Sabalenka)に快勝したが、続く第4試合でサマンサ・ストーサー(Samantha Stosur)が1-6、1-6でビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka)に敗れ、決着をダブルスに持ち込まれた。

 それでも迎えた運命の最終試合では、バーティ/ストーサー組が7-5、3-6、6-2でアザレンカ/サバレンカ組に競り勝ち、地元で行われる決勝へ駒を進めた。

 1974年以来の優勝を目指すオーストラリアのアリシア・モリック(Alicia Molik)監督は「これ以上の選手に任せることはできなかった。アッシュ(バーティ)とサム(ストーサー)はスーパースター」とコメント。また、バーティは決勝進出について「信じられない」と話し、ストーサーは「ものすごい楽しみ」と語った。(c)AFP