【4月22日 AFP】18-19スペイン1部リーグは21日、第33節の試合が行われ、レアル・マドリード(Real Madrid)はカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)がハットトリックを達成し、3-0でアスレティック・ビルバオ(Athletic Bilbao)に勝利した。レアルのジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督は、世界最高の背番号9とベンゼマを称賛した。

 欧州王者レアルのわびしいシーズンの中で、ベンゼマはチームでは数少ない明るい材料となっており、この試合の後半に決めた3得点で今季公式戦での得点数を30に伸ばした。

 ジダン監督は「彼が10年間ここでやってきたことが全てを意味している。他人は反論するかもしれないが、彼は私にとって最高の選手だ」と語った。

 この勝利でレアルは2位につけるアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)との勝ち点4差、そして首位FCバルセロナ(FC Barcelona)との同13差を守った。一方でビルバオは7位のままとなり、来季のヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2019-20)出場権獲得に向けてつまずいている。

 ベンゼマがクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)の移籍や、ジダン監督の指揮官復帰などで躍進する中、ギャレス・ベイル(Gareth Bale)はかなり対照的な状況となっており、残り20分ほどで途中投入されると、ブーイングを浴びた。

 本拠地の短気なサポーターの前でベイルは、ベンゼマの2点目につながるCKを獲得すると、さらには3点目をお膳立てしている。

 しかしながらレアルでの生活は6年目で終わりを迎えることが確実とみられており、ジダン監督は後押しや来季もベイルに残留してほしいという思いをほとんど口にしなかった。

「残念なのは彼にゴールを決めるチャンスがあったことだ。きょうは得点してほしかっただけに心残りだ」 (c)AFP/Thomas ALLNUTT