スパーズDF、VAR判定に「適応」する必要性を主張
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【4月11日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)のヤン・フェルトンゲン(Jan Vertonghen)は、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)準々決勝第1戦のマンチェスター・シティ(Manchester City)戦で議論を呼ぶジャッジが下されたことを受け、DFはビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)システムに適応しなければならないと語った。
9日に行われた試合では、ラヒーム・スターリング(Raheem Sterling)のシュートがダニー・ローズ(Danny Rose)の腕に当たり、アウェーのシティが13分にPKのチャンスを得た。
当初アピールを行う選手はいなかったが、実際にPKが与えられたのは、VARが欧州サッカー連盟(UEFA)ハンド規則の指導に沿ってビョルン・カイペルス(Bjorn Kuipers)主審にオンフィールドレビューを行うよう助言したためだった。
トッテナムのGKウーゴ・ロリス(Hugo Lloris)はセルヒオ・アグエロ(Sergio Aguero)の甘いシュートを防ぎ、このピンチを試合の流れを左右する決定的な瞬間にはさせず、チームは1-0で勝利を収めた。
フェルトンゲンは、プレミアリーグでVARシステムが来季導入されると、PKが大幅に増えるかもしれないことを恐れていると明かし、審判に対してサッカー選手のように考えるよう促した。
フェルトンゲンは「僕らは守り方を変えなければならないと思う」「相手を引き倒していなくても、わずかに接触があって、もしスロー再生で20回見れば、より多くのPKが与えられるだろう」
「数年後のプレミアリーグのスタッツを見れば、PKは少なくとも20個から40個は増えていると思う」「全員が適応しなければならないと思う。選手や審判も」
「体を危険な状態にさらす以外の選択肢がない時もある。時に審判は選手のように考えることが重要だ」「相手に触れることさえできない。これまでは体と体の激しいぶつかり合いがあっても、公正だった。でも今は、相手に近寄るのも怖い」
一方でローズはボールは自身の腕に当たったが、腕が「体から離れていた」とは思わなかったと話した。
ローズは「不満を言えるか確信が持てない」「あの場面はまだ見ていない。腕には確かに当たったが、間違いなく意図的なものではなかった」と語った。
「ウーゴがPKを止めてくれたことにただ感謝している。チームはクリーンシートを守り、最終的にはゴールを奪った。期待を持って来週を迎えられる」
「背後にある腕で相手のシュートを防ごうとするのは不自然だ。それを監督が奨励するのかは分からない。でも、自分にできることは多くはないし、今回のことから学ばないといけない」 (c)AFP