【4月11日 AFP】欧州サッカー連盟(UEFA)は10日、ファイナンシャル・フェアプレー(FFP)の規則に抵触したとして、イタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)について再び調査を行うよう指示したと発表した。これにより、ミランは来季の欧州カップ戦から除外される恐れがある。

 UEFAは発表の中で、クラブ財務管理組織(CFCB)審査室は「ミランが損益分岐点の必要条件を順守しなかったため、CFCBの裁定室に同クラブを調査させる」ことにしたと明かした。

 また発表では、対象となる期間は2018-19シーズンに関連し、2016年から2018年を含むとされている。

「今回の調査委託は、2014-15シーズン、2015-16シーズン、2016-17シーズンを対象としていた2018年12月にCFCBの裁定室が下した決定と関連するものではない」

 UEFAは、各クラブに対して1シーズンにおける支出が収入を上回ってはならないと定めており、セリエAの名門であるミランはこれまでもFFP違反の調査を受けた数クラブのうちの一つだった。

 2017年夏、選手の補強に2億ユーロ(約250億円)を投じたミランは規則に抵触。UEFAからヨーロッパリーグ(UEFA Europa League)への出場禁止処分を受けるも、昨年スポーツ仲裁裁判所(CAS)への異議申し立てが認められた。(c)AFP