【4月11日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)は10日、準々決勝第1戦が各地で行われ、ユベントス(Juventus)は復帰戦となったクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)にゴールが生まれ、敵地でアヤックス(Ajax)と1-1で引き分けた。

 大腿(だいたい)部のけがから復帰したロナウドは前半終了間際、大会通算125点目となるゴールをヘディングで決め、ヨハン・クライフ・アレナ(Johan Cruyff ArenA)に押し寄せた約5万人のアヤックスファンを静まらせた。

 しかし、ハーフタイムの直後、ブラジル人FWのダビド・ネレス(David Neres)が華麗な同点弾をマークし、素晴らしいパフォーマンスを見せていたアヤックスに引き分けという最低限の結果をもたらした。

 とはいえ、16日にイタリア・トリノ(Turin)で行われる第2戦に有利な立場で臨むのは、途中出場のドウグラス・コスタ(Douglas Costa)が終盤にポストをたたいたものの、90分を通して枠内シュートを1本しか打つことができなかったユベントスだ。

 この一戦に勝利したチームは、マンチェスター・シティ(Manchester City)とトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)の勝者と準決勝で対戦する。

 ユベントスのマッシミリアーノ・アレグリ(Massimiliano Allegri)監督は、「ロナウドは格の違いを見せつけた。彼のタイミングや動きは、他の選手と違う。他の人にはできない」とまたも称賛のコメントを残した。

 アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)との決勝トーナメント1回戦でハットトリックを記録し、チームの8強入りに貢献したのを最後にユベントスでのプレーから遠ざかっていたロナウドは、またも好パフォーマンスを見せたアヤックスに苦しめられたチームを自身のゴールで救った。

 アレグリ監督は、「アヤックスは素晴らしいクオリティーを持っていた。失点してからは手を焼いたが、われわれはしっかりと守って良い形で試合を終わらせた」と続けた。

 ロナウドは昨季、レアル・マドリード(Real Madrid)で大会3連覇を果たしたが、恐れを知らないアヤックスは敵地で4-1の勝利をつかむなど、決勝トーナメント1回戦でレアルの覇権に終止符を打った。

 たとえアヤックスがこの試合で勝利すべきだったと感じているとしても、1-1というスコアは第2戦を前に希望を抱くことができる結果だ。

 アヤックスのキャプテンを務めるマタイス・デ・リフト(Matthijs De Ligt)は、ロナウドについて「彼はワールドクラスの選手だ。でも、僕らは今夜うまく戦ったと思う」と振り返った。

 また、アヤックスのエリック・テン・ハーフ(Erik ten Hag)監督は「望んでいたスコアではないが、これが現実の結果だ。前回われわれはホームでレアルに1-2で負けたから、可能性はまだある」と話した。(c)AFP/Andy SCOTT