伊代表監督、セリエAに人種差別への強硬手段求める
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【4月5日 AFP】サッカーイタリア代表のロベルト・マンチーニ(Roberto Mancini)監督は4日、2日に行われたセリエAの試合でユベントス(Juventus)のモイゼ・ケアン(Moise Kean)に対する「許容できない」人種差別的発言があったことを受け、リーグ側に厳しい措置を求めた。
イベントに出席したマンチーニ監督は記者団に対し、「これ以上人種差別を受け入れられないし、行動して、厳格になる必要がある。人種差別的な行為は非難されなければならない」とコメントした。
「こうしたことが二度と起きないようにしなければならない。ケアンに対する態度は許容できないものだった」
ユベントスが2-0で勝利したアウェーでのカリアリ(Cagliari Calcio)戦では、ケアンやブレーズ・マテュイディ(Blaise Matuidi)、アレックス・サンドロ(Alex Sandro)にモンキーチャント(猿の鳴きまね)ややじが飛んだ。
さらに、19歳のケアンがチーム2点目のゴールを決めてカリアリファンの前で両手を大きく広げて喜ぶと、ホームサポーターのやじは激しさを増した。
マンチーニ監督はまた、クラブと代表でとともにプレーするレオナルド・ボヌッチ(Leonardo Bonucci)が、ケアンと相手のファンについて「責任は半々」と話したことで、マリオ・バロテッリ(Mario Barwauh Balotelli)をいら立たせた発言は「誤解された」と考えている。
マンチーニ監督は、ボヌッチの発言をめぐる騒動によって、カリアリのファンが人種差別的発言をしたという現実問題の影が薄まってしまうことを恐れている。
マンチーニ監督は「ボヌッチの言葉は誤解されたようで、彼自身の口から説明があった」と話した。「今ではピッチ上で起きたことではなく、バロテッリとボヌッチの間の議論が重要なようにみえる」
「ケアンはまだ子どもだ。次はあのようなセレブレーションをみせないかもしれないが、おそらく心を痛めたはず」「代表チームで3人全員を招集するかはそのうち分かる」
イタリアは6月8日に欧州選手権(UEFA Euro 2020)予選でギリシャと対戦し、その3日後にはボスニア・ヘルツェゴビナと顔を合わせる。(c)AFP