【4月5日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は4日、中国との貿易協議が合意に向けて急速に進展しており、今後4週間以内にまとまるとの見通しを示した。また中国の国営メディアは5日、習近平(Xi Jinping)国家主席が合意文書作成に向け「交渉の早期妥結」を求めたと報じた。

 トランプ氏はホワイトハウス(White House)で行われた中国交渉団代表の劉鶴(Liu He)副首相との会談の冒頭、協議について「非常に急速に進展している」と発言。さらに「今後4週間以内に分かるだろう。(作業の終了には)さらに2週間かかるだろう」「とても順調だ」と述べた。

 また、合意すれば習主席と首脳会談を行う可能性も示唆した。

 トランプ氏は米国の要求の範囲について「すべて含まれている。含まれていないものはない」と説明。「素晴らしい協定になるだろう」とし、「素晴らしいものでなければ取引はしない」と述べた。

 ただ、トランプ氏が貿易協議について楽観的な見方を示す一方、米通商代表部(USTR)のロバート・ライトハイザー(Robert Lighthizer)代表は記者団に、主要な課題は解決していないと語った。

 中国の国営新華社(Xinhua)通信の報道によると、劉副首相は習主席の言葉を伝える形で「現在の状況下では、健全で安定した中米関係の発展は中国国民および米国民双方の利益と結び付いている」と述べ、米中両国が合意文書で「重要な課題で新たな見解一致に至った」と表明した。(c)AFP