【4月5日 AFP】ラグビー元ニュージーランド代表のWTBイズラエル・ダグ(Israel Dagg)が4日、膝の故障が回復せず、現役を引退すると表明した。

 2010年のアイルランド戦でオールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)としてデビューを果たしたダグは、合計66キャップを記録し、2011年のW杯ニュージーランド大会(Rugby World Cup 2011)で母国の優勝に貢献したほか、2017年と2018年にはクルセイダーズ(Crusaders)でスーパーラグビー(Super Rugby)連覇を果たした。

「選手としてキャリアの最後はほろ苦いものになってしまったが、2019年にもチームの一員としてクルセイダーズに貢献し、若手選手たちが彼ら自身の次のステップを踏む準備を手助けできていることに感謝している」

 ニュージーランドラグビー協会(NZR)のスティーブ・チュー(Steve Tew)最高経営責任者(CEO)は、30歳のダグについて「ラグビー界の偉大な選手の一人」と称賛し、「彼はフィールドを大いに盛り上げてくれた。ファンは彼がボールを持てば何かやってくれると分かっていた」と述べた。

 オールブラックスが連覇を果たした2015年W杯イングランド大会(Rugby World Cup 2015)では代表メンバーから落選したダグは、自分の実力を示して再びオールブラックスに選出される決意をもって再起を図っていたが、2017年9月のアルゼンチン戦が最後のテストマッチとなった。(c)AFP