【4月2日 AFP】前週のマイアミ・オープン(Miami Open 2019)で通算101回目のタイトル獲得を果たした男子テニスのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が、全仏オープンテニス(French Open 2019)を見据えたクレーコートシーズンへの意気込みを語った。

 米マイアミで行われた先月31日の決勝で、フェデラーは前回王者のジョン・イズナー(John Isner、米国)を6-1、6-4で下し、わずか1時間3分で圧勝を飾った。昨年までの2年間はクレーコート大会をすべて見送っているが、この試合は全仏オープンに向けて理想的なパフォーマンスとなった。

 フェデラーは、「少しずつクレーコートに戻っていく必要がある。ここ数年間はほとんどプレーしていないから、どうなるか分からないけれど、この勝利によってプレッシャーが和らいだ」「ここまでの戦いぶりやここでの体の動きを見て、今は休養期間を取って少し体を休めてもいいと確信している。それから準備を始めても身体的にはきっと大丈夫だ。だけど、体がどのように反応するかもう一度見極めていくことになる」と語った。

 また、5月26日に開幕する四大大会(グランドスラム)今季第2戦の全仏オープンで、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)からタイトルを奪うことを目指すフェデラーは「とてもわくわくしている。良い挑戦になるだろう」と続けた。

 インディアンウェルズ(Indian Wells)で行われたBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2019)決勝での敗戦から見事に立て直し、マイアミでは絶好調を維持していたフェデラーは、ハードロック・スタジアム(Hard Rock Stadium)での大一番で足に深刻なけがを抱えていたイズナーに圧勝した。

 フェデラーは次のマスターズ1000(ATP Masters 1000)大会であるモンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2019)には出場しないが、来月上旬のマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2019)ではプレーすることになっている。

「マドリードは『様子を見ていく』大会になるだろう。それからパリ(全仏オープン)に向けた準備に臨みたい。そして、そうしたハードワークがグラス(芝)、ハードコートのシーズンで報われることを願っている」 (c)AFP