【4月1日 AFP】イタリア・セリエAのインテル(Inter Milan)を率いるルチアーノ・スパレッティ(Luciano Spalletti)監督は、FWマウロ・イカルディ(Mauro Icardi)を干すという自身の決断について、依然として強硬姿勢を貫いている。

 欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)の出場権争いをしているラツィオ(SS Lazio)をホームに迎えたインテルは31日、13分にセルゲイ・ミリンコビッチ・サビッチ(Sergej Milinkovic-Savic)にゴールを決められ、0-1の黒星を喫した。

 3位のインテルは2位ナポリ(SSC Napoli)に10ポイント離されており、5位のラツィオはチャンピオンズリーグの出場権が与えられる4位に勝ち点3差と迫っている。

 スパレッティ監督は、現在イカルディとの間で直面している問題について「ファンが愛するユニホームをただ着せるために、その選手と和解する必要があるというのは屈辱的なこと」とコメントした。「私は20人の弁護士にメールを送って、電話に出られるか聞かなければならないのか?」

 契約交渉が長引く中、サミル・ハンダノビッチ(Samir Handanovic)とのキャプテン交代を強いられたイカルディは、2月9日を最後に実戦から遠ざかっている。

 今夏にスペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)への移籍がうわさされる26歳のイカルディは、膝の問題を訴えていたが、先週トレーニングに復帰した。

 しかし、同胞のラウタロ・マルティネス(Lautaro Martinez)が国際Aマッチに伴う中断期間中に負傷し離脱したにもかかわらず、イカルディはまたもメンバーから外れた。

 スパレッティ監督は「自分の仕事が何なのか私は知っている。彼の振る舞いを見る限り、現状ではメンバーから外れるべきであり、他の選手がプレーしなければならない」と述べた。

「これまでの22年間のキャリアで私は信頼されてきたし、インテルの選手にも信用されている」

「試合に負けたのはイカルディがいなかったからだと人々は言う。けれど、インテルはイカルディがいたにもかかわらず、長い間チャンピオンズリーグに進んでいなかった。イカルディがいた時にきょうよりも悪い負け方をしたこともある」

「リオネル・メッシ(Lionel Messi)とクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)は違いを生むが、失礼ながらイカルディにはそれができない」「プロ意識と自尊心、規律がすべてだ」 (c)AFP