【4月1日 AFP】2020年米大統領選への出馬が注目されている民主党のジョー・バイデン(Joe Biden前副大統領(76)は3月31日、過去の選挙運動中に女性候補者にキスをした疑惑が浮上したことを受け、これまで女性相手に不適切な振る舞いをしたことはないと強調した。

 正式な出馬表明をまだ行っていないバイデン氏だが、次期大統領選の民主党候補者選びをめぐる世論調査では支持率トップを走っており、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の対抗馬になると期待が集まっている。

 こうした中、2014年のネバダ州副知事選で民主党の候補者だったルーシー・フローレス(Lucy Flores)元同州議員(39)が30日、当時の選挙運動中にバイデン氏から後頭部に「ゆっくりとした派手なキス」をされ「屈辱を味わった」と告発。民主党候補指名を争うライバルの中からも非難の声が相次いでいる。

 バイデン氏は、広報担当者を通じてツイッター(Twitter)上で声明を発表。「長年の遊説と公務の中で、幾度となく握手や抱擁を行い、愛情と支援と慰めを表現してきた。その中のただ一度として、決して、不適切な行いをしたとは思っていない」と釈明した。「もし、私がそのようなことをしたというのなら、敬意を持って話を聞く。だが、それは私の意図した行為では決してない」

 さらにバイデン氏は、「そうした瞬間を同じように思い出すことは私にはできないかもしれないし、聞かされた話に驚くかもしれない。それでも、今われわれは重要な時期を迎えていて、女性たちが自らの経験を語ってもいい、語るべきだと感じている。男性はそれに配慮しなければならない。私はそうする」と述べた。(c)AFP/Francesco FONTEMAGGI