【3月31日 AFP】気候変動やその影響で絶滅の危機にひんしている動植物への関心を高めようと毎年行われている環境キャンペーン「アースアワー(Earth Hour)」が30日夜に行われ、フランス・パリのエッフェル塔(Eiffel Tower)やオーストラリアのシドニー・オペラハウス(Sydney Opera House)、ギリシャ・アテネの古代遺跡アクロポリス(Acropolis)など、世界各地の名所が1時間消灯した。

 アースアワーは世界自然保護基金(WWF)が主催。13回目を迎えた今年は180か国・地域で、それぞれの現地時間午後8時30分に大勢の人が消灯し、エネルギー使用節減や自然保護の必要性に賛同を表明した。米ニューヨークのエンパイアステートビル(Empire State Building)やアラブ首長国連邦(UAE)ドバイ(Dubai)のブルジュ・ハリファ(Burj Khalifa)、クレムリン(ロシア大統領府、Kremlin)でも消灯が行われた。

 
 アースアワーは環境保護の意思表示イベントであるものの、ガラパゴス諸島(Galapagos Islands)で使い捨てプラスチック製品の使用が禁止され、カザフスタンで約1700万本の木が植林されるなど、これまでの10年間に具体的な成果も挙げている。(c)AFP