【3月31日 AFP】18-19スペイン1部リーグは30日、第29節の試合が行われ、リオネル・メッシ(Lionel Messi)が後半に2得点を挙げたFCバルセロナ(FC Barcelona)は、2-0でRCDエスパニョール(RCD Espanyol)とのダービーを制し、独走態勢を維持した。

 本拠地カンプ・ノウ(Camp Nou)で厳しい試合を強いられたバルセロナだったが、メッシが約17メートルのFKをチップキックで決め均衡を破ると、好調のエースは終了間際にも加点し、チームは今節アラベス(Alaves)を4-0で下した2位アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)との勝ち点差10をキープした。

 公式戦ここ4試合で8得点を挙げているメッシは、リーグ戦のゴール数を31に伸ばし、得点ランクで2位につけるチームメートのルイス・スアレス(Luis Suarez)との差を13とした。

 バルセロナを率いるエルネスト・バルベルデ(Ernesto Valverde)監督は、「彼がああいったFKを蹴るなんて見当もつかなかった」とメッシをたたえた。

「計画通りだったと言いたいところだが、それは事実ではない。彼に任せている。彼は私の意見なんて必要としていないし、実際ゴールを決めている」

 バルセロナでの公式戦出場数が675試合に達し、アンドレス・イニエスタ(Andres Iniesta)を抜いて歴代2位となったメッシは、最多出場記録を持つシャビ・エルナンデス(Xavi Hernandez)に102試合差に迫っている。

 22日にアルゼンチン代表として出場した親善試合でベネズエラに敗れてチームに戻ったメッシだったが、指揮官はその影響がなかったことを喜んだ。「どのチームでプレーしてもメッシはメッシだ」「オーストラリアでプレーしたとしても彼は彼のはずだ。チームに彼がいてうれしく思うし、自分としては彼を指導できるのは贅沢だね」

 アトレティコはジエゴ・コスタ(Diego da Silva Costa)が昨年11月以来のゴールを決めるなど5位のアラベスに快勝した。

 6分にサウル(Saul Niguez)のゴールで先制したアトレティコは、11分には今季苦しんでいたコスタがペナルティーエリアの外から見事なシュートを沈め、リーグ戦2点目をマークした。

 攻撃の手を緩めないアトレティコは、コスタに代わり後半から出場したトマ・レマル(Thomas Lemar)のパスから59分にアルバロ・モラタ(Alvaro Morata)がチーム3点目をマーク。モラタは1月にイングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)から期限つきで加入して以来4点目を挙げた。

 アトレティコは終了間際にトーマス・パルテイ(Thomas Partey)が約18メートルのミドルシュートを沈めてゴールラッシュを締めくくった。(c)AFP