【3月31日 AFP】18-19イタリア・セリエAは30日、第29節の試合が行われ、クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)がけがで欠場したユベントス(Juventus)は、19歳のモイゼ・ケアン(Moise Kean)が決勝点を挙げてエンポリ(Empoli)を1-0で下し、2位とのポイント差を18とした。

 イタリア代表として出場した欧州選手権(UEFA Euro 2020)予選で脚光を浴びたケアンは、途中出場した3分後にゴールネットを揺らし、今月上旬のウディネーゼ(Udinese)戦で挙げた2得点に続くリーグ3点目をマークした。

 代表戦によるリーグ中断前最後の試合となった前節でジェノア(Genoa CFC)に敗れ、今季初黒星を喫したチームに勝利をもたらしたケアンは、「僕はリオネル・メッシ(Lionel Messi)でもロナウドでもないが、いつか彼らのようになれたらと思っている」とコメントしている。

 ジェノア戦で休養を与えられたロナウドだったが、25日に行われた欧州選手権(UEFA Euro 2020)予選のセルビア戦で大腿(だいたい)部を負傷した。また、パウロ・ディバラ(Paulo Dybala)もウオームアップ中に太ももを痛めてこの試合を欠場している。

 ユベントスを率いるマッシミリアーノ・アレグリ(Massimiliano Allegri)監督は、ディバラの代わりにロドリゴ・ベンタンクール(Rodrigo Bentancur)を選択したのは、ケアンにかかるプレッシャーを軽減するためだったと話す。

「イタリア代表として出場した2試合で2得点を挙げた。大きな注目を浴びると肉体的にも精神的にも大きく消耗する」

「代表から戻った彼(ケアン)は、自分がどんな状況にあるのかほとんど把握できていない様子だった」「彼は偉大な選手になるクオリティーを備えているが、道を踏み外してしまった選手はこれまでに何人もいる」

 31日にアウェーでASローマ(AS Roma)と戦う2位のナポリ(SSC Napoli)は、勝利すれば首位との差を再び15とすることができる。今節が終わればリーグ戦は残り9試合となる。

 前節インテル(Inter Milan)とのミラノダービーで2-3で敗れたACミラン(AC Milan)は、サンプドリア(Sampdoria)に0-1で敗れて今季初の連敗を喫した。

 試合開始33秒後、ミランはGKジャンルイジ・ドンナルンマ(Gianluigi Donnarumma)が蹴ったボールがサンプドリアのグレゴワール・デフレル(Gregoire Defrel)に当たってゴールに吸い込まれた。

 この失態による失点が響いて敗れたミランは、インテルと2ポイント差の4位につけている。インテルは31日にホームにラツィオ(SS Lazio)を迎える。(c)AFP/Emmeline MOORE