【3月29日 AFP】台湾で飲酒運転による死亡事件が相次いでいることを受け、悪質な加害者に対する死刑適用を含む飲酒運転の厳罰化が検討されている。

 台湾内閣は28日、飲酒運転による死亡事故を殺人罪とし、「計画的」とみなされる場合には死刑を科すことも可能な刑法改正案を閣議決定した。

 台湾では飲酒絡みの死亡事故が相次いでおり、今年1月には40歳の男が飲酒運転でタクシーに突っ込み、3人が死亡、男を含む3人が負傷する事件が起きた。

 台湾の現行刑法では飲酒運転の死亡事故に科される最高刑は禁錮10年と定められている。

 刑法改正案の成立には議会の承認が必要だが、厳罰化が飲酒運転防止に効果があるかどうかはこれまで十分に検証されていないとして、人権団体などからは疑問の声も上がっている。(c)AFP