【3月20日 AFP】イタリア・セリエAのユベントス(Juventus)に所属するFWフェデリコ・ベルナルデスキ(Federico Bernardeschi)は19日、先日に物議を醸すセレブレーションをしたクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)に対して欧州サッカー連盟(UEFA)が出場停止処分を下したら「クレイジー」だと述べた。

 欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)のアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)戦でハットトリックを記録し3-0の勝利に貢献したロナウドは、敵将のディエゴ・シメオネ(Diego Simeone)監督が第1戦で見せた股間をつかみながら腰を突き出すジェスチャーをまねした。UEFAは、ロナウドのパフォーマンスが「不適切な行為」に該当するとして調査を開始している。

 欧州選手権(UEFA Euro 2020)予選を控えたイタリア代表のベルナルデスキは、記者会見で「目を向ける必要がないことだと思っている。出場停止処分になったらクレイジーだ」とコメントした。

「単なるセレブレーション、単なるジェスチャー、それで決着だと思う。彼は落ち着いているし、リラックスしている。僕ら他のみんなと同様にね。すべてうまくいくと確信している」

 ユベントスはチャンピオンズリーグの決勝トーナメント1回戦第1戦でアトレティコに0-2で敗れたものの、合計スコア3-2で上回り、準々決勝でアヤックス(Ajax)と対戦することになった。

 そうしたユベントスからイタリア代表は学ぶところがあると考えている25歳のベルナルデスキは、「僕らは一つの伝説をつくった」「クリスティアーノは絶対的な王者だ。ユベントスに多くのものをもたらし、王者としてのカリスマ性がある。毎日彼のそばにいることで、多くを学べる」と話した。

 またイタリア代表で16試合に出場しているベルナルデスキは、「イタリアはUEFAネーションズリーグ(UEFA Nations League 2018-19)で大きな進歩を見せた」と述べ、「僕らは若いからまだ経験が少し足りない。でもチームは、考えられる最高の形で欧州選手権に向かっている」「僕はパオロ・ロッシ(Paolo Rossi)やロベルト・バッジョ(Roberto Baggio)のような代表を象徴する一人になりたい」と続けた。

 イタリアは、23日にホームで行われるフィンランド戦で欧州選手権予選のスタートを切り、26日には同じくホームでリヒテンシュタインと戦う。

 W杯を4度制しながらもロシア大会(2018 World Cup)の出場権を逃したイタリアは、現在チームを再構築しており、1968年大会以来2度目となる欧州選手権での優勝を目指している。(c)AFP