■移動で命を落とす5歳未満の子どもたち

 キャンプに向かう途中や到着後すぐに命を落とす人も少なくない。これについてロイター通信は、その多くが5歳未満の子どもだとする国連の見方を報じている。また、世界保健機関(WHO)は1月、少なくとも29人の子どもと新生児が死亡したと発表しており、その原因の多くが、ほろのないトラックや徒歩で長距離を移動したことによる低体温症だったとした。

 こうした状況について国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)の広報担当サラム・アルジャナビ(Salam al-Janabi)氏は「私たちにとって非常に気がかりなのは、寒さのなかで長距離移動を強いられる子どもたちだ。中には栄養不良の子や大人の付き添いがいない子もいる」と話した。同氏は、栄養失調で手当てを受けている子どもがキャンプに400人以上いることにも言及している。

 IRCによると、キャンプに到着する人の中には、呼吸器疾患にかかっていたり、爆弾の破片や地雷で負傷していたりする避難民も多いという。

By MEE and agencies

(c)Middle East Eye 2019/AFPBB News