【3月23日 Xinhua News】汝窯(じょよう)は官窯、哥窯(かよう)、定窯、鈞窯(きんよう)と並んで世に名高い中国・宋代(960~1279年)「五大名窯」の一つ。「天青色」(スカイブルー)と呼ばれる釉薬(ゆうやく)が汝窯の典型的な特徴であり、その色合いは玉石を思わせる。汝官窯は北宋時代後期に宮廷に献上する磁器を焼成していた。その荘重な外形、透明感のある艶やかな釉や清雅な芸術スタイルは、古くから人々に称賛されてきた。

 中国河南省平頂山市宝豊県にある清涼寺汝官窯遺跡展示館は建築面積5160平方メートルで、主に汝窯遺跡の発掘調査の成果を展示公開しており、汝窯の魅力が間近で感じられる。河南省文物考古研究院は1987年から、宝豊県の清涼寺汝官窯遺跡で前後14回にわたる発掘調査を行い、献上品の汝窯青磁を焼成していた窯炉と工房跡20カ所余りを発見、汝窯青磁に対する人々の認識を広げた。(c)Xinhua News/AFPBB News