【3月10日 AFP】エマニュエル・マクロン（Emmanuel Macron）仏大統領の政策に抗議する「ジレ・ジョーヌ（黄色いベスト、gilets jaunes）」運動は9日、17週目を迎え、国内各地でデモ行進が行われた。しかし、デモ参加者総数は運動が始まって以来最低となり、約4か月が経過した運動から当初の熱気が失われつつあることがうかがえる。

　内務省発表によると、仏全土における9日のデモ参加者総数は運動開始以来、最も少ない2万8600人だった。初回に28万2000人を記録したデモ参加者は毎週末減少し続けているが、デモ主催者側は、政府が運動の支持者数を少なく見せかけようとしていると主張。一貫して公式発表の参加者数に異議を唱えている。

　
　既に主催者の目は、開始から4か月目を迎える来週末のデモに向けられている。週末の抗議デモは通常、国内各地に分散して行われるが、主催者は仏各地の参加者たちに向けて、来週末は首都パリに集結するよう呼び掛けている。

　この他、9日には保育園や介護業界で働く人たちが「ピンクのベスト」を着用し、仏各地で小規模なデモを行った。税制や待遇改善を求めるデモの総参加者数は約1000人に上ったという。(c)AFP/Shahzad ABDUL and Marie DUMIERES