■キャンプ内の緊張

 避難民キャンプの女性の出身は、国土の一部がISの「カリフ制国家」の支配下に一時的に入ったシリアとイラク以外では、ロシア、旧ソ連構成国、トルコ、チュニジアが多い。

 ある英国人女性は、自分よりも過激な中央アジア出身の「姉妹たち」の報復が怖いので、取材には応じないと言った。カリブ海に位置する島国トリニダード・トバゴから来たという女性は「ここの状況はひどい。女性たちはけんかし合っている」と語った。

 また、ISによって避難を余儀なくされたシリア人やイラク人は、IS戦闘員のことを快く思っていないため、キャンプ内のあらゆるところで両者の緊張が高まっている。

 避難民キャンプの管理を担当するナビル・ハッサン(Nabil Hassan)氏はAFPに対し、「外国人女性に対する襲撃が何回もある」と語った。(c)AFP/Emmanuel Duparcq