【3月1日 AFP】イングランド・プレミアリーグのフラム(Fulham)は28日、クラウディオ・ラニエリ(Claudio Ranieri)監督を解任したと発表した。

 2015-16シーズンにレスター・シティ(Leicester City)をリーグ優勝に導いたことで知られる67歳のラニエリ監督は、昨年11月にスラビサ・ヨカノビッチ(Slavisa Jokanovic)前監督の後任に就いたもののフラムを立て直すことができず、わずか4か月でチームを去ることになった。

 ラニエリ監督は指揮したリーグ戦の16試合でわずか3勝しか挙げられず、チームは先月27日のサウサンプトン(Southampton FC)戦に0-2で敗れたことで20チーム中19位に沈み、10試合を残して残留圏とは10ポイント差になった。

 敵地に駆けつけたフラムのサポーターはラニエリ監督に向け、「おまえは自分が何をしているのか分かっていない」というチャントを歌っており、結局はこの黒星が決め手となった。

 フラムのシャヒード・カーン(Shahid Khan)オーナーは、発表文の中で「きょうの午後に話し合いを行った結果、変化がすべての人にとっての最優先事項だという私の決断に、ラニエリ監督は同意した」と記した。

 捨て身で最後の賭けに出たフラムは、元イングランド代表MFで、フラムで現役を終えたスコット・パーカー(Scott Parker)氏を暫定指揮官に据えた。

 カーンオーナーは、「スコットをすぐに起用したのはこのチームを安定、成長させ、クラブとして自分たちの姿を再認識するためだ」「もしスコットがこの挑戦に応え、選手たちもこの機会に応じることができれば、もしかしたらこれからの数か月で何勝もできるかもしれない」とコメントした。

 今季のプレミアリーグで指揮官が解任になるのは、ヨカノビッチ氏やマーク・ヒューズ(Mark Hughes)氏、ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)氏、ダヴィド・ワグナー(David Wagner)氏、クロード・プエル(Claude Puel)氏に続き、ラニエリ監督が6人目となる。(c)AFP