【2月17日 AFP】女子テニス、カタール・トータル・オープン(Qatar Total Open 2019)は16日、シングルス決勝が行われ、エリーゼ・メルテンス(Elise Mertens、ベルギー)が3-6、6-4、6-3で大会第1シードのシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)に逆転勝ちし、キャリア最大のタイトルを獲得した。

 世界ランキング21位のメルテンスは、第1セットから同3位のハレプに押され、一時18ポイント連続で落とす場面もあったが、第2セット0-2からブレークバックに成功した後に腰痛でメディカルタイムアウトを要求すると、それ以降は優勢に進めて2時間を超える試合を逆転で制した。

 メルテンスは試合後「勝利することができ、自分にとっては大きな瞬間」「特に自分がプレーしたテニスを考慮すると、今回の勝利は格別」と喜んだ。23歳のメルテンスにとってはこれがキャリア5勝目だが、プレミアレベルでの優勝は初めて。次週発表のランキングでは16位まで浮上する可能性がある。

 メルテンスは準決勝でウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)覇者のアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)を破っており、トップ10選手を倒すのは今大会に入って2回目となった。

 一方、前週は国別対抗戦フェドカップ(Fed Cup 2019)に出場し、母国を初の4強入りへ導いていたハレプは徐々に勢いが落ちていき、こちらも右足にできたまめに治療を受けた。

 ハレプは「第3セットは本当に疲れていた。勝つチャンスを手にできなかった」「このようなビッグマッチに勝つには100パーセントの状態でいなくてはならなかった。でも彼女(メルテンス)が勝利に値した。彼女の方が強かったし、よりフレッシュだった。大げさに話をつくっているわけではない」と語った。

 またハレプは「休みが必要だった」と認めながらも、次週のドバイ・テニス選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships 2019)には必ず出場すると付け加えた。敗れはしたが、次週の世界ランキングでは2位に上昇することが確定している。(c)AFP/David HARDING