【2月17日 AFP】18-19スペイン1部リーグは16日、第24節の試合が行われ、リオネル・メッシ(Lionel Messi)が決勝のPKを決めた首位FCバルセロナ(FC Barcelona)は、1-0でレアル・バジャドリード(Real Valladolid)に苦しみながらも勝利を収めた。同じく勝利したアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)では、アントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)がフェルナンド・トーレス(Fernando Torres)を上回るクラブ通算130ゴール目を決めた。

 数週間前の試合で太ももを痛め、この日も状態が注目されていたメッシは、2本目のPKこそ失敗したものの、本拠地カンプ・ノウ(Camp Nou)で90分フル出場を果たし、11シーズン連続となる公式戦30ゴールをマークした。

 試合は前半終了間際、ジェラール・ピケ(Gerard Pique)が相手選手に倒されてバルセロナがPKを獲得すると、メッシが相手GKジョルディ・マシップ(Jordi Masip)の手の届かない場所へ冷静にキックを流し込んだ。

 迎えた後半は、メッシのハーフタイム明け直後のボレーシュートをマシップが素晴らしい反応ではじき出すと、60分過ぎにはケヴィン・プリンス・ボアテング(Kevin Prince Boateng)との交代で投入されたルイス・スアレス(Luis Suarez)に絶好の追加点のチャンスが訪れたが、これを決めきれなかった。

 その後には、自身へのファウルが取られなかったことへの異議でメッシがカードをもらい、さらに試合を決める2本目のPKを止められる場面もあったが、バルセロナがそのまま勝利を収めてアトレティコとの勝ち点7差を維持した。

 リーグ戦300試合出場を果たしたピケは、国内テレビ局モビスター(Movistar)に対して「自分たちのプレーは良くなかった。事実として、きょうは良い試合ではなかった。良かったのは勝ったことだけだ」とコメントした。

 バルセロナはこの後、敵地でオリンピック・リヨン(Olympique Lyon)との欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)決勝トーナメント1回戦第1戦に臨む。

 前節レアル・マドリード(Real Madrid)とのダービーに1-3で敗れるなど、リーグ戦連敗中だったアトレティコも1-0でラージョ・バジェカーノ(Rayo Vallecano)との同都市対決に勝利。クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)擁するユベントス(Juventus)とのチャンピオンズリーグの試合に弾みをつけた。

 後半に決勝点を挙げたグリーズマンは、クラブの通算ゴール数で現在Jリーグ1部(J1)のサガン鳥栖(Sagan Tosu)に所属するトーレスを抜き、歴代5位に浮上している。グリーズマンはこれで直近の11試合で10ゴール。74分にアルバロ・モラタ(Alvaro Morata)がペナルティーエリア内でつないだボールをゴールへねじ込んだ。

 チームを率いるディエゴ・シメオネ(Diego Simeone)監督は「グリーズマンは並外れた選手。チームが求める役割にいつも合わせてくれる。われわれにとって非常に重要な選手だ」とコメントした。(c)AFP