【2月12日 AFP】米与野党は11日夜、政府機関のさらなる閉鎖を回避するため、対メキシコ国境に壁を建設するための予算として13億7500万ドル(約1500億円)を計上することで原則合意した。

 この予算額は、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が要求していた57億ドル(約6300億円)ははるかに下回っているものの、トランプ氏がこれを承認すれば、15日の暫定予算失効に伴う政府機関の再閉鎖は回避できる見通し。トランプ氏は、もし改めて混乱が生じれば、政府予算を幅広い範囲で削減すると警告している。

 リチャード・シェルビー(Richard Shelby)上院歳出委員長(共和)は記者団に対し、共和・民主両党議員らが原則合意に達したと明かした。

 議会関係者によれば、計上された予算はテキサス州南部のリオグランデバレー(Rio Grande Valley)における約89キロ分の壁建設に充てられるという。ただこの計画も、ホワイトハウス(White House)の承認を得る必要がある。(c)AFP/Paul Ratje with Sebastian Smith in Washington