【2月12日AFP】ベネズエラの会計検査院は11日、約50か国が同国の暫定大統領と承認している野党指導者のフアン・グアイド(Juan Guaido)国会議長について、国内外から資金を不正に受け取った疑いがあるとして同氏資産の査察を開始したと明らかにした。

 エルビス・アモロソ(Elvis Amoroso)会計検査院長は記者団に対し、グアイド氏が「海外および国内の団体から不正に資金を受け取った」疑いがあると指摘。

 グアイド氏が打倒を目指すニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)政権と近い関係にあるアモロソ氏によると、グアイド氏には「資産申告において情報を隠蔽(いんぺい)、または不正申告した」疑いがあるという。

 会計検査院が有罪と判断した場合、グアイド氏は罰金の支払いを科されるか、公職の資格を剥奪される可能性がある。

 ある弁護士はAFPの取材に対し、グアイド氏に掛けられた嫌疑が犯罪に当たると会計検査院が判断した場合、会計検査院は同氏を被告とする刑事裁判を起こす可能性もあると述べた。

 ベネズエラでは人道支援物資をめぐってマドゥロ陣営とグアイド氏側の政治争いが続いており、グアイド氏はマドゥロ政権に対する圧力を強めている。(c)AFP