【2月7日 AFP】18-19イングランド・プレミアリーグは6日、第27節の試合が行われ、マンチェスター・シティ(Manchester City)はエバートン(Everton)に2-0で勝利し、消化試合数が一つ多い状況ではありながら首位に躍り出た。

 シティのジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は、チームがこの結果を手にしたことで、選手たちはリバプール(Liverpool FC)との優勝争いを制する覚悟を決めたと主張した。

 敵地グディソン・パーク(Goodison Park)に乗り込んだシティは、決して傑出したパフォーマンスではなかったものの、アイメリク・ラポルテ(Aymeric Laporte)とガブリエウ・ジェズス(Gabriel Jesus)のゴールでリバプールに勝ち点で並ぶと、得失点差で上回り暫定首位に浮上した。

 昨年12月8日から首位に立っていたリバプールは、一時シティに勝ち点10差をつけうる立場にいたが、それから5週間で今度はプレッシャーのかかる状況に追いやられた。

 2試合連続ドローにより29年ぶりとなる1部リーグ優勝の可能性にかげりが出てきたリバプールは、神経質になっている節があり、今月末にフットボールリーグカップ(England Football League Cup 2018-19)の決勝でチェルシー(Chelsea)と対戦することからエバートン戦が前倒しになったシティは、このスケジュール変更を生かした。

 非常に大きな勝利となったグアルディオラ監督は、選手たちの中にリバプールを逃す意志はもうないと主張した。

 グアルディオラ監督は「われわれは王者として今季に臨んでおり、諦めることもできた状況にいるが、そうはならなかった」とコメントした。

「われわれはリバプール戦で信じられないような戦いを見せた。選手たちはこの2年間、信じられないような意欲やパフォーマンスを披露し続けている。そういった点に疑問を感じることなんてできない」

「われわれの消化試合数は一つ多いが、これができる限りのことだ。1か月前に行われたリバプール戦の前には、10ポイント差になる可能性があったというのが現実だ」

「さらに、数日前には勝ち点差が7に広がる可能性もあった。しかし、今首位に立っているのはわれわれだ。『決して諦めてはいけない』という教えこそ、最高のアドバイスだ」

「それはすべてのアスリートに向けての教訓だ。状況はすぐに変わりうるから、勝利を目指すべきだ」

 シティはリバプールとの得失点差を7にまで広げ、ファンの好奇心を刺激する週末の手はずを整えた。リバプールは9日にボーンマス(AFC Bournemouth)と対戦し、翌10日にシティはチェルシーをホームに迎える。

 グアルディオラ監督は、「今週われわれは良いスタートを切り、アーセナル(Arsenal)戦に勝って、ここに至っている。そしてこれからは非常に重要な試練が、大きな目標が控えている」と付け加えた。

「チェルシーは非常に優れたチームであり、われわれとの試合までに1週間の準備期間があった。こちらもしっかりと用意しなければならない」「今週末はわれわれにとって、まさに決勝戦のような試合になる。もしこの試合で勝ち点3を手にできるなら、大きく前に進むことができる」

 パフォーマンスが優れない中、敵地でなんとか勝利を収めたシティだが、現状に満足して一息ついている時間は無い。しかしグアルディオラ監督は、チームの過密スケジュールについて不平を言うつもりはないと明かした。

「かつて、アレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)氏やラファエル・ベニテス(Rafael Benitez)監督といった年上の指導者が、スケジュールについて発言し、不満を言っていたのをよく耳にしたが、何も起きなかった」

「このチームの監督になったからには、この状況を理解している。もし一つの大会だけに出場しているとしたら、ましなスケジュールになっているだろうが、四つの大会でプレーしなければならいのだから受け入れる必要がある」 (c)AFP/Ian WHITTELL