【2月6日 AFP】豪ビクトリア(Victoria)州の競馬統括団体レーシング・ビクトリア(Racing Victoria)は6日、馬に電気ショックを与える電子器具を所持していたとして、調教師のダレン・ウィアー(Darren Weir)氏に対し、4年間の資格停止処分を科したと発表した。

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 地元警察は先週、2015年にメルボルンカップ(Melbourne Cup)を制したプリンスオブペンザンス(Prince of Penzance)を育てたウィアー氏の厩舎(きゅうしゃ)など複数の所有地を家宅捜索した。

 ウィアー氏はレースで不正行為をはたらいた疑いで他の男2人と一緒に逮捕されたが、すでに釈放されていた。また、トラック上でのパフォーマンスを向上させるために使用される「ジガー」と呼ばれるテーザー銃のような器具の所持に関連した3件の容疑について、争わない姿勢を示していた。

 レーシング・ビクトリアのジェイミー・スティア(Jamie Stier)本部長は、「今後4年にわたり、ウィアー氏の競馬産業への参加を完全に禁ずる」と発表している。今回の禁止処分には、競走馬の調教やレースミーティングへの参加、「競馬業界から利益を得るあらゆる行為」が含まれる。(c)AFP