■「チェッカーフラッグ」

 コートの外では、2016年12月にチェコの自宅でナイフを持った強盗に襲撃されて左手に重傷を負った時の記憶と闘っている。

 クビトバは被告の男が犯人であることを確認しており、2月上旬に裁判所に出廷して、被告と顔を合わせないことを条件に証言する予定となっている。広報担当者は「ペトラは、これは避けられないことだと受け止めている。今回の一件に終止符を打つために、必要なことであると分かっている」と述べた。

 大手術を迫られて世界ランク6位から16位に沈むことになった襲撃事件について、クビトバ自身はコメントを避けており、「事件の質問には少し不快な気持ちになるけれど、私にはどうすることもできない。それでも、いつかは終わる」とすると、豪メルボルンで手にしたシルバープレートを見ながら、「このトロフィーが、ここまでの2年間のチェッカーフラッグになると思う」と話した。

 今週のサンクトペテルブルク・レディース・トロフィー(St. Petersburg Ladies Trophy 2019)と、2週間後のカタール・トータル・オープン(Qatar Total Open 2019)で大会連覇を目指すクビトバは、「サンクトペテルブルクでは楽しめると思う。友人と一緒に遠征しているから。素晴らしい大会で楽しみ」と語った。

 過去に何度か悩まされている体調について聞かれると、「サンクトペテルブルクが寒いのは分かっているけれど、冬のジャケットとウールの帽子があるから!」と答えた。(c)AFP/Jan FLEMR