【1月28日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)の女子シングルスで準優勝となったチェコのペトラ・クビトバ(Petra Kvitova)が、2月に行われる国別対抗戦フェドカップ(Fed Cup 2019)のワールドグループ1回戦、ルーマニア戦を欠場することが分かった。

 クビトバのマネジャーが27日、チェコの日刊紙ドネス(Dnes)のウェブサイトで「フェド杯の前の週には連覇のかかるサンクトペテルブルク・レディース・トロフィー(St. Petersburg Ladies Trophy 2019)があり、後の週にはカタール・トータル・オープン(Qatar Total Open 2019)がある」「私もペトル・パラ(Petr Pala)監督も、出場は見込んでいない」と話した。

 ただし、クビトバは後ほどチームに合流する見込みで、マネジャーは「彼女は可能ならいつでもプレーしてきた。言い訳を探すような人間ではない」とも話している。

 この情報について、AFPがチェコ代表チームに確認を求めたところ、広報から回答はなかった。クビトバらを擁するチェコは、直近のフェドカップ8大会中6大会で優勝を飾り、昨年も米国を3勝0敗で退けて大会を制している。

 2011年と2014年にウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)を制し、28歳となるクビトバは、全豪決勝で大坂なおみ(Naomi Osaka)に6-7(2-7)、7-5、4-6で敗れたものの準優勝。ナイフを持った強盗に左手を切りつけられた2年前の事件以降では初となる四大大会(グランドスラム)の決勝に進出した。

 また全豪の成績により、クビトバは28日に更新された世界ランキングで2位に浮上し、2011年から12年にかけて記録した自身過去最高位に並んでいる。

 ルーマニア戦の出場を予定している選手で、クビトバに次いでチェコでランキングが高いのは、全豪ベスト4のカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova)。一方のルーマニアはシモナ・ハレプ(Simona Halep)頼みのチームで、ハレプは大坂にトップの座を譲ったものの、前週までは世界ランキング1位だった。

 両国は2月9日と10日にチェコ東部オストラバ(Ostrava)で対戦する。(c)AFP