【1月23日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)の男子シングルスで歴代最多7度目の優勝を目指すノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)だが、そのためにはまず23日の準々決勝で錦織圭(Kei Nishikori)に勝利しなければならない。

 錦織は今大会でプレーした4試合のうち3試合で最終セットまでもつれこんでおり、コートに立っている合計時間は13時間47分と出場選手の中で最も長い。また、2セットダウンからの逆転勝利を2度経験しており、21日に行われたパブロ・カレーニョ・ブスタ(Pablo Carreno Busta、スペイン)との4回戦では、スーパータイブレークの末に決着がついた。

 ダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)との深夜に及ぶ激闘を制して勝ち上がってきたジョコビッチは、錦織がどのような選手か理解していると言う。

「ケイはまたしてもマラソンマッチを制した」「2セットダウン、さらにブレークダウンになった状態から逆転した彼をたたえたい。ファイターだ」

 錦織は今年に入り、優勝したブリスベン国際(Brisbane International 2019)から8連勝しており、直接対決で15勝2敗という圧倒的な成績を収めているジョコビッチも、さらなる持久戦を覚悟している。

「彼は非常に才能豊かな選手。ツアーで最も素早い選手だ。ハードワーカーでもあり、大きな敬意を抱いている」「もちろん難しい試合になると予想している」

 これまでジョコビッチと錦織は四大大会(グランドスラム)で5回激突しており、錦織は2014年の全米オープンテニス(The US Open Tennis Championships 2014)準決勝で唯一の白星を挙げている。対するジョコビッチは3年前の全豪オープン準々決勝で錦織をストレートで下しており、両者のグランドスラムでの対戦は昨年から3大会連続となる。

 ジョコビッチは昨年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)準々決勝で錦織に6-3、3-6、6-2、6-2で勝利。続く全米オープン準決勝でも6-3、6-4、6-2で破っており、最終的にどちらの大会も優勝している。

 この試合に勝利した選手は、ミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)とリュカ・プイユ(Lucas Pouille、フランス)の勝者と対戦する。また、もう一つの準決勝ではステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)とラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が顔を合わせる。(c)AFP/Daniel HICKS