【1月10日 AFP】フィリピンの首都マニラで9日、触れれば病気が治ったり幸運が舞い込んだりすると信じられている黒いキリスト像を載せた山車が街を練り歩く毎年恒例の「ブラックナザレ(Black Nazarene)祭」が行われ、大勢の信者らが殺到した。

 カトリック教徒のあつい信仰心が表出する世界最大の行事の一つとみなされるこの祭りには、警察の推計で100万人以上が参加。

 信者らは等身大のキリスト像を一目見ようと、夜明け前に集まった。像を載せた金属製の山車は綱で引かれ、マニラ市内の狭い街路7キロ分を練り歩いた。

 赤十字社(Red Cross)によると、20時間続く祭りの中盤に差し掛かった時点ですでに約220人が切り傷やめまい、打撲、捻挫などで手当てを受けたという。この祭りでは毎年数百人がけがをし、数人の死者が出ることも少なくない。(c)AFP/Ayee Macaraig