【12月25日 AFP】(更新、写真追加)中国東部・福建(Fujian)省で25日午後、乗っ取られたバスが歩行者らに突っ込み、8人が死亡、22人が負傷した。国営メディアが報じた。

  地元紙によると、事件は午後3時20分ごろ、竜岩(Longyan)市で発生。死者には警官1人が含まれる。国営放送の中国グローバルテレビジョンネットワーク(中国環球電視網、CGTN)によれば、刃物を持った容疑者が身柄を拘束され、地元警察の取り調べを受けている。

 米国に拠点を置く中国語メディア、多維新聞(Duowei News)が投稿した動画には、前部が激しく損傷したバス周辺の道路に複数の負傷者が横たわり、警官らが1人を地面に押さえつけている様子が捉えられている。

 また動画には、道路の中央に停車したバスのステップに残る血痕も映っている。多維新聞は、犯人はバスを乗っ取る前に女性の乗客1人を襲ったとも伝えている。

 国営新華社(Xinhua)通信によると、容疑者は同市在住の邱(Qiu)という姓の男(48)。同通信は警察の話として、事件当日に容疑者宅を訪れた地元の自治体関係者と容疑者とが口論になったと伝えている。容疑者とこの関係者は以前から対立していたとされる。

 竜岩市の公安局はAFPの取材に対し、コメントを拒否した。(c)AFP