【12月24日 AFP】韓国でドイツ自動車大手BMWの車のエンジンから出火する事故が相次いだ問題で、韓国の国土交通省は24日、意図的に欠陥車のリコールを遅らせたとして、同社に課徴金112億ウォン(約11億円)を課すと発表した。

 韓国ではBMWの車が炎上する事故が今年に入って40件以上報じられており、BMW車の利用を断る駐車場まで現れた。

 BMWは出火の原因がEGRシステムとも呼ばれる排ガス再循環装置の欠陥と特定し、韓国国内で17万台以上をリコール。8月には欧州やアジア諸国で計48万台をリコールし、さらに2か月でリコールの対象はディーゼル車100万台以上に拡大した。

 国土交通省によると、ドイツにあるBMW本社は2015年10月に排ガス再循環装置の欠陥に対処するための特別チームを編成しており、同時点ですでに問題を把握していた。国土交通省は課徴金とは別に、BMWが意図的に問題の公表を遅らせたとして検察に刑事告発する方針も示した。(c)AFP