【12月7日 AFP】ボクシング、WBA世界ライト級王者のワシル・ロマチェンコ(Vasyl Lomachenko、ウクライナ)が、8日に行われるWBO世界ライト級王者ホセ・ペドラサ(Jose Pedraza、プエルトリコ)との試合で王座統一を目指す。

 ロマチェンコがリングに上がるのは、TKO勝ちして3階級制覇を果たした5月12日のホルヘ・リナレス(Jorge Linares、ベネズエラ)戦以来。この試合で右肩の関節唇を痛め、同月に手術を受けたロマチェンコは「100パーセント」の状態で復帰できると明かした。

 2個の五輪金メダルを獲得した並外れたアマチュアキャリアを含めれば、これまでに通算800試合以上をこなしてきたロマチェンコは「休養できて良かった」とコメントしている。「子どものころからボクシングをしてきた」「多くの試合に出場した。手術を受けたことで初めて休養を取れたし、人生初の長期休暇となった」

 ロマチェンコはプロわずか3戦目でWBO世界フェザー級の王座を初めて獲得すると、7戦目ではWBO世界スーパーフェザー級のベルトを手にし、これまでの戦績は11勝1敗となっている。

 肩を負傷したリナレス戦では、ダウンを喫しながらも10回TKOで勝利をつかみ、しっかりと闘志を示したロマチェンコは「けがをした時も、精神的にそれに対処する準備ができていた」と話した。「まだ両足は生きているし、片手も使えるとね。本当に負けず嫌いなんだ。リングに足を踏み入れたら、戦い終えなければならないと思っている」

 また、トレーニングやスパーリングでは、本番さながらの負荷を右肩にかけたと言うロマチェンコは、ペドラサ戦に向けて「どうなるか見てみよう」と付け加えた。

 一方、対戦相手となるペドラサの戦績は25勝1敗(12KO)で、昨年1月に開催されたIBF世界スーパーフェザー級タイトルマッチではガーヴォンタ・デービス(Gervonta Davis、米国)にTKO負けを喫したものの、8月25日に行われたレイムンド・ベルトラン(Raymundo Beltran、メキシコ)戦で判定勝ちを収め、WBO世界ライト級王者の地位を手にした。(c)AFP