【12月6日 AFP】世界バドミントン連盟(BWF)は5日、資金を乱用したとして元職員のライ・ガヤ(Raj Gaya)氏に対し、競技からの永久追放処分に加え、罰金5万ドル(約560万円)を科したと発表した。

 モーリシャス人のガヤ氏は、1999年からBWFやアフリカバドミン連合(BCA)、モーリシャスバドミントン協会(MBA)で役職に就いていた。

 BWFの倫理パネルが出した報告書によれば、MBAで会長を務めていたバシル・ムングルー(Bassir Mungroo)氏からガヤ氏の不正行為に対して「複数の告発」があったことを受け、昨年6月にBWFは捜査を開始した。その結果、ガヤ氏がMBAの資金を着服し、「自らの利益のために」流用していたことが判明したという。

 また倫理パネルは、ガヤ氏が費用の改ざんや過剰請求、公式文書の偽造、調査協力の拒否をしたと主張している。さらに報告書によれば、ガヤ氏が「バドミントンに関係する費用」としてだけでなく、「アフリカの人々を味方につける」といった「政治上の理由」で資金を利用していたことも認めているという。

 BWFは近年、不正行為や八百長、違法賭博などを競技から根絶する任務に着手しているが、今年5月には、2人のマレーシア人選手が八百長を理由に事実上の引退となる資格停止処分を受けていた。(c)AFP