【12月3日 AFP】2020年のサッカー欧州選手権(UEFA Euro 2020)予選の組み合わせ抽選会が2日、アイルランド・ダブリンで行われ、UEFAネーションズリーグ(UEFA Nations League 2018-19)でも対戦したドイツとオランダが再び同じ組に入った。

 ネーションズリーグでドイツは、10月にオランダに0-3で敗れるなどしてリーグBへの降格が決定。これにより今回の抽選会では第2ポットに入り、同ポットの中では最も危険な存在となっていた。

 グループCには他に北アイルランド、エストニア、ベラルーシが入っており、ドイツの予選は来年3月24日に行われるアウェーでのオランダ戦から始まり、9月6日にはホームにオランダを迎える。

 しかし、初めて12か国での分散開催となる欧州選手権は全10グループの上位2か国、計20チームに本戦出場の権利が与えられるため、強豪国が敗退する可能性はほとんどない。

 残りの4か国は、UEFAネーションズリーグの成績に基づいたプレーオフで決定する。

 本大会の準決勝と決勝はイングランドのウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で開催予定となっており、W杯ロシア大会(2018 World Cup)でベスト4入りした同代表チームにとっては、初の欧州制覇へのモチベーションになっている。

 イングランドは3月22日に行われるホームでのチェコ戦から予選が始まり、同組には他にブルガリアやモンテネグロ、コソボが入るなど、ギャレス・サウスゲイト(Gareth Southgate)監督にとっては恐れる必要がほとんどない抽選結果となった。

 W杯ロシア大会を優勝したフランスはグループHに入り、前回大会(UEFA Euro 2016)で勝利したアルバニアやアイスランドに加え、トルコ、モルドバ、アンドラと同組となった。

 またベルギーとロシアは、スコットランドやキプロス、カザフスタン、サンマリノが入る侮れないグループIに入っている。

 ウクライナやセルビア、リトアニア、ルクセンブルクと同じ組に入ったポルトガルは一筋縄ではいかない遠征を強いられることになったが、連覇の可能性があることに自信を持つ抽選結果となった。

 UEFAネーションズリーグにおける期待外れの敗退からの立て直しを図るスペインは、スウェーデン、ノルウェー、ルーマニア、フェロー諸島、マルタと同組となった。

 グループEに入ったウェールズはW杯準優勝のクロアチアやスロバキア、ハンガリー、アゼルバイジャンと同じ組になり、レアル・マドリード(Real Madrid)に所属するギャレス・ベイル(Gareth Bale)とルカ・モドリッチ(Luka Modric)が対戦することになった。

 予選は来年3月から11月にかけて行われる。(c)AFP/Kieran CANNING