【11月28日 Xinhua News】中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は現地時間27日、スペインの首都マドリードに到着し、同国に対する公式訪問を開始した。

 習近平氏の乗った特別機がスペイン領空に入ると、2機のスペイン空軍の戦闘機が護衛に当たった。現地時間午後4時5分ごろ、専用機はマドリードのバラハス国際空港に到着した。習近平氏と彭麗媛(Peng Liyuan)夫人はスペイン政府高官の熱烈な歓迎を受けた。スペインの子供が習近平夫妻に花束を贈呈した。儀礼兵が通路の両側に整列した。

 習近平氏は、中国政府と中国人民を代表し、スペイン政府とスペイン人民に心からのあいさつと祝福を述べ、次のように指摘した。中国とスペインの交流の歴史は長い。2千年以上前には、古代の陸上シルクロードが、古都・長安とスペインのタラゴナを結んでいた。400年余り前には、双方は海上シルクロードを通じて、頻繁な貿易往来を始めた。1973年、両国は外交関係を樹立した。2005年、両国は全面的戦略パートナーシップを構築し、両国関係は発展の新たな段階に入った。両国は現在、改革発展の重要段階にある。両国関係を深め、昔からの友情を固め、実務協力を拡大し、共同発展を実現することは、両国と両国人民の利益に合致し、世界の平和、安定、繁栄にも資する。

 習近平氏はさらに次のように指摘した。訪問期間中は、国王フェリペ6世やサンチェス首相らスペインの指導者と、両国関係や共に関心を寄せる問題について、幅広く踏み込んだ意見交換を行い、両国の全面的戦略パートナーシップが新たな時代の道のりを踏み出すよう推進したい。

 丁薛祥(Ding Xuexiang)、楊潔篪(Yang Jiechi)、王毅(Wang Yi)、何立峰(He Lifeng)の各氏らも随行員として同じ特別機で同地に到着した。

 呂凡(Lv Fan)駐スペイン中国大使も空港で出迎えた。

 スペインの公式訪問を終えた後、習近平氏はさらに、アルゼンチン、パナマ、ポルトガルを公式訪問し、アルゼンチンのブエノスアイレスで行われる第13回20カ国・地域(G20)首脳会合(サミット)に出席する。(c)Xinhua News/AFPBB News