【11月28日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部、ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)のチームバスが榴散弾で襲撃された事件で、同国ドルトムント(Dortmund)の裁判所は27日、セルゲイ・ウェナーゴルト(Sergej Wenergold)被告(29)に対し、殺人未遂28件の罪で禁錮14年の有罪判決を言い渡した。

 ロシア系ドイツ人の電気工、ウェナーゴルト被告は、ドルトムントの株価を下落させ利益を得ようともくろみ昨年4月、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)が開催されるスタジアムに向かっていたチームバスを狙って爆発装置3個を起爆したとされる。

 裁判官は法廷で、ウェナーゴルト被告は「人々が少なくとも殺害されることを期待していた」と述べた。

 11か月に及んだ裁判で、ウェナーゴルト被告は爆発を引き起こし重傷を負わせた罪などでも有罪判決を受けた。爆発でスペイン代表DFマルク・バルトラ(Marc Bartra)と警察官1人が負傷した。

 ウェナーゴルト被告の弁護士は、同被告が望んだのはパニックを起こすことで殺傷ではなかったと主張した。

 同被告は先週の法廷で「皆に謝罪したい」と述べ、後悔の念をあらわにした。(c)AFP/Richard HEISTER with Ryland JAMES in Berlin