【11月27日 AFP】アイルランドラグビー協会(IRFU)は26日、同国代表のジョー・シュミット(Joe Schmidt)ヘッドコーチ(HC)が、来年のW杯(Rugby World Cup 2019)後に退任すると発表した。守備コーチを務めるアンディ・ファレル(Andy Farrell)氏が、後任になるという。現在53歳の指揮官は退任の理由について、家庭を優先するためとしている。

 前日に年間最優秀コーチに選ばれたシュミットHCをめぐっては、来月に同じく去就を発表するニュージーランドのスティーブ・ハンセン(Steve Hansen)HCがW杯後の退任を決断すれば、その後任になるのではとの臆測が広まっていたが、今回の決定でうわさにも終止符が打たれたかもしれない。

 2013年に当時低迷していたアイルランドの指揮官に就任したシュミットHCは、その後チームを3度のシックスネーションズ(Six Nations Rugby)制覇に導き、今年の大会ではグランドスラム(全勝優勝)を達成。さらに、世界王者オールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表)を2度破り、今月にはアイルランド史上初めてホームで同国に勝利した。

 ニュージーランド出身のシュミットHCは来年、2015年のW杯(Rugby World Cup 2015)準々決勝でアルゼンチンに屈辱の敗北を喫した借りを返し、アイルランドに初のウェブ・エリス・カップ(Webb Ellis Cup、W杯の優勝トロフィー)をもたらすことを目指す。(c)AFP