【11月15日 AFP】米大リーグ(MLB)のボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)は14日、就任1年目にしてチームをワールドシリーズ制覇に導いたアレックス・コーラ(Alex Cora)監督が、契約延長に同意したと発表した。

 43歳のコーラ監督は、2021年まで1年の契約延長に応じた。2022年シーズンの契約オプションは、球団に選択権がある。

 レッドソックスのデーブ・ドンブロウスキー(Dave Dombrowski)編成本部長は「アレックスは年間を通じて球団にとってとてつもない仕事をしてくれた。素晴らしいシーズンを送った彼の取り組みに、われわれは報いたいと感じた」とし、「彼が今後もチームとともにいて、フィールドでチームをけん引してくれることに非常に喜びを感じている」と続けた。

 プエルトリコ出身としてはMLB史上2人目の指揮官となったコーラ監督の下、レッドソックスはプレーオフで11勝3敗の戦績を残し、通算9度目、ここ15年では4度目となるワールドシリーズ制覇を遂げた。就任初年度にワールドシリーズを優勝した指揮官は、コーラ監督が史上5人目となっている。

 コーラ監督は「私にとって2018年は、フィールドの内外で歴史的というだけでなく、特別なものになった」「この過ぎ去った1年のわれわれの成果は素晴らしく評価されているが、もうすでにわれわれの目は、来たるべきシーズンとワールドシリーズのタイトル連覇に向けられている」とコメントしている。

 レッドソックスは今レギュラーシーズンで108勝54敗の戦績を残し、1912年の105勝という球団記録を更新。就任1年目の指揮官としてこれを上回っているのは、1961年にニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)で109勝を挙げたラルフ・ハック(Ralph Houk)氏のみとなっている。

 コーラ監督は、2007年の現役時代に内野手としてレッドソックスのワールドシリーズ制覇に貢献しており、他に選手としても指揮官としてもレッドソックスで優勝を果たした経験があるのは、1912年のジェイク・スタル(Jake Stahl)氏のみとなっている。(c)AFP