【10月28日 AFP】ラグビーのニュージーランド代表とオーストラリア代表の定期戦シリーズ「ブレディスローカップ(Bledisloe Cup)」が27日、横浜国際総合競技場(International Stadium Yokohama)で行われ、オールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)は37-20で宿敵ワラビーズ(Wallabies、オーストラリア代表の愛称)に勝利し、シリーズ3戦全勝を達成した。

 ここ10戦で9勝を挙げているワラビーズと日本でのテストマッチに臨んだオールブラックスは、SOボーデン・バレット(Beauden Barrett)がキック6本中5本を成功させ、合計17得点を獲得。60分手前には自らトライを決め、個人としても輝きを放った。

 他にはリアム・スクワイア(Liam Squire)、キーラン・リード(Kieran Read)、ベン・スミス(Ben Smith)、リコ・イオアネ(Rieko Ioane)がトライを決めた。

 2019年のラグビーW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)で、大会3連覇を目指すチームの主将を務めるリードは、「試合を支配できたと感じている」と話した。

「ボールを持ったときにかなり我慢強く戦えたし、連携も良かった。W杯は非常に大きな大会だし、来年は良い準備をして乗り込まなくてはならない。きょうと同じような結果を出せればうれしい」

 チームを率いるスティーブ・ハンセン(Steve Hansen)ヘッドコーチ(HC)は、「オーストラリアは難敵で、調子の良い日には非常に良いプレーをする」「大切だったのはツアーを良い内容でスタートさせることで、きょうはそれができた」と話した。

 オールブラックスは今回のテストマッチシリーズで5試合を予定しており、来週末に日本代表と対戦した後はイングランド、アイルランド、イタリアと対戦する。

 一方のワラビーズは、来年のW杯決勝の舞台となる会場で、あらゆるエリアでオールブラックスに圧倒された。

 9月には南アフリカ相手に45-34と劇的な逆転勝利を収めたが、それまでの戦績は8戦6敗。これでこのところの戦績は12戦9敗に落ち込み、マイケル・チェイカ(Michael Cheika)HCはさらに苦しい立場へ追い込まれている。

 ワラビーズはこの後、11月に敵地でウェールズ、イタリア、イングランドと対戦する。(c)AFP/Alastair HIMMER